「あの会社は、大きな会社だから大丈夫だよ」
なんて話はよく耳にします。
会社が大きいほど安心できると言う事でしょう。
自分も保険とかを考える時にはそう考えたりします。
が、果たしてそうなのか??
大きい会社には多くの人が働いています。
それだけ人件費も大きいって事になる。
って事は利益も大きくなるって事です。
小さい会社とはわけが違いますから、
会社のシステム自体が大きくて分かりにくい。
テレビCMとかを流して安心感をアピールしながら
営業マンが人海戦術でお客様を追いかけるような
仕組みを作り出しています。
受注を取る事にかなりのコストを掛けているので、
それを受注した家で回収しないと会社は維持できません。
ですからお客様の建てた家に回ったお金は知れています。
だって、安いカラーフロアにビニールクロスの家が
坪80万円とかしていますから驚きます。
1/3は広告宣伝費の回収だったりして(汗)
まあ、それで安心感を買っているって人は良いのかもしれません。
大きいから仕事がしっかりとしていると考える人も居ます。が、
大きな会社はほぼ下請けが工事しています。
下手すれば地元の工務店が下請け工事店
で工事している事も有りますからね!!
その下請けも当然利益を取りますから、
どんだけ高くなるかって事です。
大きな会社だから良い家を建てているのか??
というとそうでもない。
大きな会社ほど、一般的に良さそうな家を建てて行きます。
10人いたら6人が良いという家を建てる。
大体、6人の人ってこだわりが無いからそれで良い訳です。
大きい会社がこだわると6人が逃げてしまい。
2人を相手にする事になる。
そうなると効率が悪いって事になる。
大きな会社ほどそんなに効率が悪い仕事
ができにくいシステムになっています。
高効率な家造りを進めていますからね!!
多くの人に気に入られるために商品群も豊富です。
でも、どれも鋭くは無い。〇〇風でしかない。
まあ、はっきり言い切れないというか、
言い切るとお客様が逃げる的な感じでしょうね。
営業マンは御用聞きが多く、
言う通りにする場合が多いです。
それが基本的な動きです。そして、
「あの営業マンが良かったからあそこにしよう!!」
となるように努力を惜しまないわけです。
大きな会社の家は特徴が無いから、
人で選ぶしかない訳ですね。
選ぶ方もこだわりが無いし、
家の良し悪しも解らない人達です。
家を見ても判断できないとなったら「人」でしか選べない。
大きな会社はそんなシステムで家を建てて行く面白い会社なのです。
4人家族の場合、自分が考える
収納や部屋数を盛り込んでのプランだと、
2階建てで37坪、平屋で35坪
という大きさに納まってきます。
それ以上の大きさが必要な場合は
仕事部屋が欲しいとかの要望が出た場合です。
それ以外はこの大きさで建てて行きます。
良くありがちなのが、
「〇〇ホームで建てるとおたくの家より一部屋多いんだよね」
っていう事です。
家を性能では無く、容積で考えるとそうなる。
家を建てる人が陥る失敗で多いのが、
「子供はすぐに家を出て行く」
って事を理解していないって事でしょう。
自分の仕事の大きな部分を占める事ですが、
誰が何年この家に住むのか??
って事を理解していただく事が大事です。
お子様が18歳まで何年なのか??
同居される両親があと何年同居できるのか??
その部屋はその後、どうするのか??
そこを考えると無駄な空間になる
可能性が高いって事が理解できます。
最大限に設計して、将来使わない部屋にするのか??
それとも一時は無理が出る可能性はあるけど、
そこを乗り切れば無駄のない空間で生活できるようにするのか??
同じ性能であれば、大きく造る方が、当然高くなる。
お財布との相談になります。
が、最初に書いた通りで4人家族は
2階だと37坪で平屋で35坪で十分って言うのが私の考えです。
コンパクト設計で34坪の二階とかもできますが和室が無かったりしますし、
平屋の場合はベッドでの寝室が難しくなったりします。
生活の仕方を変えると、家はコンパクトにもできる。
どうせ最後は二人の生活です。
現在、自分がそれをしみじみと味わっています。
47坪の家に夫婦で暮らす。もったいないですね~
全ては欲との戦いです。
家造りも同じです。
欲が出た段階でおかしくなっていきます。
欲って怖い。欲があるから騙されて行く。
安くて良い家が存在する気がする。
欲はライバルとの競争から始まります。
「あの人の家より良い家にしたい!!」
そう考えたら欲望が全てを支配して行きます。
あの人の家に何が使われていたか??
って事から始まり、
それ以上の商品群を揃えて行きたくなる。
総合的な事で決まる家の事ですが、
比較で来ると全てはバラバラになります。
欲望は家造りを任せた会社にも伝わります。
それを止めさせようとする会社だったら
良いでしょうが、そんな会社は少ない。
多くの会社はその欲望をさらにくすぐり、
拍車を掛けて行きます。
「あの会社の仕様はこれです。
お客様はここまで上げると凄い家になりますよ!!」
みたいにです。価格はどんどん上がります。
が、それがまたライバル心を煽る事になる。
不思議なものでなんでもそれ以上が「欲」なんでしょう。
家は比べるものではないです。
どんな家を求めるのか??でしょう。
でも、問題は建てる人達だけではない。
建てる会社に大きな問題が潜んでいます。
建てる会社の「欲望」です。
より価格の高い家を建てさせて利益を得よう!!
そう考えています。
それを成功させるのはなんでも
下手に出ます。ゴマすりです。
そしてライバル心をかきたて「欲望」に火を付けます。
「あの人の家より良い家にしたい!!」ってね!!
そう考えた人は「良い家」が良く分かりません。
本質が解らないからですね!!
どんな家が良いかが良く分かっていない。
冬暖かく、夏涼しい。
地震に強く台風も大丈夫。
空気が綺麗で、家族が病気になりにくい。
絆が深まり人が寄ってくる家。
ってのが分らないので「価格」
で判断する事になります。
欲望が暴走します。
建てる会社もそれに
便乗しますからとんでもない家に仕上がる。
自己満足の家です!!
それではつまらない。
でも、6割の人は欲で動いています。
それを制御するには「家ってなに??」って事
を考える事です。
決して他人と比べるものではありませんからね!!
家の基本性のはどうなのか??
色々な工法や商品があります。
それを比べるにはどうするか??
それを分かりやすくするには
国の基準を用いるのが一番です。
中には国の基準を無視する
会社もあるようですが、それは論外って事で!!
今のところ、国が表す家の性能で最も厳しいものが
「長期優良住宅」というものです。
断熱は平成25年基準が適応されています。
耐震性は、耐震等級2以上です。
維持管理がしやすい事が決められているというものです。
長期優良住宅を建てている会社はまだまだ少ないです。
と言う事は、それ以下の性能の家が多いって事です。
つまり、基本性能が低いにもかかわらず、
他の事を色々という会社がほとんどだって事です。
「自然素材で健康住宅!!」って言っていても
基本が耐震等級が建築基準法ギリギリとかであれば、
健康は大地震で終わる??
健康住宅にも関わらず、断熱性能が悪いとヒートショックで
事故死する可能性もある。
何が健康なのかが良く分かっていない??
「太陽光でローンがゼロ」
みたいに言っている会社の家が建築基準法ギリギリで
建てられていたら全く快適でないし、
地震や台風でひどい目に遭う可能性がある。
そうなれば売電も出来なくなる可能性も高い??
私は思います。
「基本性能が高いって事が前提での付加価値ではないのか??」
ってね!!
移動手段って事で50㏄のバイクで3時間以上も移動したいかどうか??
3時間も移動するのであればある程度排気量のある車で移動しますよね??
それが体にダメージが無いからでしょう。
家も同じ事です。
「雨風を凌げれば!!」
みたいな人は今はもう居ないでしょう。
ある程度の快適さは必要です。
それには高い基本性能が必要です。
それにはコストも必要になります。
ですから、安くて良い家なんて
存在しないって事の証明になります。
今年の家造りはどうするべきなのか??
時間ごとに追いかけると最初にやって来るのが
今年の3月頃か??
という金利アップの時期でしょう。
住宅ローン金利も上がるような気がしてなりません。
そこで、事前審査を行い、低い金利を抑えておく必要が出てきます。
上がらなければ必要ないですが、転ばぬ先の杖ですね!!
次に大きなポイントになるのが「9月」です。
9月中に工事請負契約を締結出来た分は、
消費税率は8%で大丈夫になります。
よって、量産メーカーはこのラインに追い込むことは間違いない。
8%に増税された時も大きな分岐点になりました。
この時期は要注意でもありますから、
どうせ建てる予定の人は早く動くか、
余裕のある人は来年以降に動かした方が良いでしょう。
なぜかというと、前回と同様に、
資材不足に職人不足が間違いなく起きるからです。
何せ、今のこの時期でも職人不足が激しいからです。
仕事は有っても工事が出来ないって現象が起きています。
年間80万戸程度の職人しか存在していないと言う事なんでしょう。
一気に工事が増えると業界はパニックになります。
工事費は上がり契約通りに工事はできなくなる可能性が高いと言う事です。
それを避けるにはその時期をずらすのが賢明だと言っているのです。
また、次が平成29年の3月中の完成で、
消費税率は8%のままで行けます。
が前回はこのラインでのトラブルが多く発生しました。
契約は3月末完成だったのに、
出来上がったのは5月末。
よって消費税はアップしてしまうし
家賃は払わないといけない。
しかも3月で引っ越す意思を伝えていた住まいは
出る事になり、アパートを再契約しての引っ越し。
ギリギリに回避するという技を使うと非常に危険です。
本当に危険な時期になりますので、
建てる方も慎重になられた方が良いと考えます。
無理をすると大変な事が起きる。
よって、早く動くのが賢明だ!!
土地代も時間と共に上がるのは必至でしょう。
住宅業界は最後のバブルとまで言われています。
今造成されている土地などはそこに向けてのものです。
残ったら安くなるでしょうけどね??
明けましておめでとうございます!!
さて、今年はどんな年にして行こうか??
なんて考えていますが、
自分の計画通りに行く事
はほとんどないのが人生です。
でもできるだけ目標に
近づけるのかが人の努力だと考えます。
今年やすら木の家を建てて、
住まう人を幸せにする事が最大の目標になります。
今年は色々な意味で大きな変化が起きる兆しありです。
何がどう変わるかは分かりません。
新たなステージが始まるのかもしれません。
自分は組織をしっかりと作り上げるのが最大の目的です。
今年もどんな年になるかは誰にもわかりません。
が、自分の目標がある限り、
その目標を達成する努力をする事が大事だと考えています。
何もしなくても時間は流れて行きます。
流される事は簡単な事。
そうでは無く自分で舵を切り漕いで進むのが人生です。
今年も色々な事が起き、立ちはだかる事でしょう。
でも、必ず乗り越えて行く。
それが自分です。
今年も頑張りますので、よろしくお願いいたします!!
「健康住宅」ってなに??
って事を考えると、住宅業界って変な事が多い。
何をもって健康住宅というのか??
何の定義も有りません。
木材の内装材を使うとそう言っている
会社も有れば、☆☆☆☆の商品
でそういう会社もあります。
自然素材で健康住宅っていうのも有るし、
なんでもありの健康住宅です。
なぜそうなるのか??
それは、そういったワードに反応する人
を引き付けるためです。
健康住宅っていう本質を見ている訳ではない。
健康ってイメージってこうかな??ってレベルです。
だから、本当に「健康」という事で家を探している人は諦めて、
そういった会社から居なくなっていくわけです。
イメージで探す人が建てていく。
よって商売は成り立つって事。
健康住宅って看板で反応して建てた人は
良く分かっていない人って事になる(汗)
イメージだからしょうがない。
環境に良いからハイブリッドカーを買うようなもの。
車体の価格をガソリン車と比べたら、
ガソリン購入費でまかなっているかを
考えるべき買い物なんですが、
イメージで買わせるのがメーカーの手法です。
ハイブリッド専用車などは比較もさせてくれません。
上手い商売だと思います。
さて、家の本質ってなに??って事になりますが、
そこはかなり難しい事になります。
量産メーカーなどそこを追求すると
量産ができなくなるのでそこには入って行けません。
ごく少数の会社しかその様な考えは持っていません。
逆に、お客様もそのエリアを探そうとしている人も少ない。
本質を分かる人はなかなか居ないって事です。
でも、中には直感的に家の本質を見抜く方がいらっしゃいます。
そうです。フォースの強い方ですね!!
ここに家の本質を文章で書いても
理解できる人はあまりいないと思います。
たとえば食事の本質って何ですか??
って事をすぐに答えられる人が居るでしょうか??
さて、その時にコンビニ弁当は食べても大丈夫なのか??
って事になるんですが、
コンビニ弁当って何でしょうか??
美味しくって、求めやすい価格で、
腐りにくいもの。
商売の要素で大きいのが
腐りにくいって事ではないのか??
食べる方からすれば関係は無い事ですから、
ここが本質から外れている訳です。
家も同じ事です。それは感じるしかないでしょう。
心を静かにして見学会とかで感じる事です。
一番まずいのは説明を長く受ける事でしょう。
言葉には嘘が入ってきます。
そしてそれで欲が出る。
欲を刺激されると理性が無くなります。
気を付けましょうね!!
設計をする人は凄く多方面に物事を考えています。
ですから、お客様の変更の要望などが出た時も、
その事ばかりではなく、耐震性能や断熱性能、
そして価格面に使い勝手とか、
建築基準法などの法令などまで考えて行きます。
よって、出されたプランはそれを考えてのものです。
変更が起きたら崩れる物。
「ドアを引き戸に変更したいです」
という簡単な変更ですが、
これでプランによっては
耐震性が変わる。
引き戸の便利さか耐震性か??
また、資金的な判断か??
などで判断せての
回答がプランになっている。
耐力壁を削り引き戸へ変更と
言う事になり、価格も上がるという結果になる。
「窓を大きくして明るくしたい」
って言うのも多い要望です。
窓が大きくなれば断熱性能が落ちる。
特にリビングの窓を大きくと
言う事になれば一番使う空間の断熱性能が落ちる事になる。
また、耐力壁が少なくなり耐震性が悪くなる。
なんて考えて打ち合わせを進めています。
いつもが葛藤の繰り返しです。
いうとおりにする事は簡単ですが性能面が
落ちるって事でです。
要望を聞き入れてそれをどこかで
補充できないかも考えます。
構造的な組み換えとか
サッシの性能を上げるとかです。
が、価格も当然上がる。
全てはお金の計算です。
一般的に簡単そうな変更ほど
色々な要素が絡んで面倒な事になる。
基本的な性能に関わる場合
が多いからでしょう。
まだ未熟な設計者のプランで
あれば伸びしろ(??)が
あるかもしれませんが
熟練の技術者のそれには遊びは有りません。
「プランは煮詰めるもの」
みたいな事を量産メーカーとかに言われたら
それは嘘ですから頭の中から捨ててください。
平屋が良いのか??2階が良いのか??
最近は平屋が増えています。
田舎だからそうなる事が
多いですね!!
土地が広いと言う事です。
でも、住宅密集地では
かなり厳しいのが平屋でしょう。
平屋と聞いて用意する
土地は最低でも80坪です。
できれば100坪は欲しいところ。
でも、住宅街で100坪は厳しい。
よって少し田舎に移動する事になる。
そうなると今度は交通機関とかが不便になる。
たまに出る駅周辺の100坪とかは
恐ろしく高かったりする。
需要と供給の法則ってやつでしょう。
色々と考えるとどっちが良いのか分からなくなる。
子供に聞けばはっきりします。
「2階が良い!!」
で、終わり。でも、
大人にすれば階段の
上がり降りが不便に感じる訳です。
階段をどう考えるかで決まると言って良い
。運動なのか労働なのか??
資金的に考えるとお金が掛からないのは
2階建です。土地も小さくて良いし、
建物も安くできる。
総予算が抑えられるのは2階建って事です。
平屋は土地も広いし建物も高くなる。
そうなれば総予算は上がるって事です。
お金で選べば2階建。
動きやすさで言えば平屋って事でしょう。
平屋は設計者泣かせでもある。
デザインがやりにくい。
高さが制限されるので
水平面でのデザインになる。
が、水平面ではなかなか難しいのが住宅です。
下手すれば「公民館」になる(笑)
さてどうしましょう的なのが
平屋のデザインです。
どの会社も苦労をしている様子がうかがえる。
なかなか大変ですからね(汗)
そこで現れる救世主が外構です。
外構で視線を変える事で
水平線のデザインを
少し高さを出せたりします。
緑が入るだけで全然違ってきます。
これは2階建でも同じ事ですけどね!!
平屋か2階か??
それは資金計画で決まると言えるでしょう!!
数字はどうにでもなるからですね??
一番恐ろしいのはその数字は「設計値」
であると言う事です。実際の現場が
その数字であるかどうかは分かりません。
施工が悪くて断熱材の性能が発揮
できていないとすると設計上の数字
より悪くなっているって事になる。
そうなるとますます現場での体感が重要になる。
そして恐ろしい事に断熱は内装材が
大きくかかわってくると言う事も覚えていた方が良いでしょう。
同じ性能の家でもベニヤやビニールクロスの家
と無垢材で仕上げた家では体感がまるで違ってくると言う事です。
よって断熱性能を感覚的に高めるには内装材も考える必要がある。
冷たい床では高性能の家でも寒いです。
床に体温を奪われるからです。同じ空間で木の棒と鉄の棒を
握ったらどちらが冷たく感じるか??
たぶん鉄の棒が冷たいと感じるでしょう。
この時、両方の棒の温度を測ると同じ数字になります。
数字のトリックです。
数字はよく考えないと騙される可能性があります。
数字ばかり並べる営業マンには要注意でしょう。
まあ、数字でしか比べないって人も居ますから、
その人はそっちの世界でやればいいでしょう。
自分は数字だけでは信用しません。
感覚を信じる。よって体感が重要です。
体感してみて判断する。それが一番分かりやすい。
体感して分らない場合は採用しない事ですね!!
特に「やすら木の家」は空間の体感しかありません。
やすら木の家を数字や言葉で説明する事も出来ますが、
それだけで理解する事は不可能です。
体感して感じ取れるかどうかでしょう。
空間には行った時のリアクションで全てが解ります。
感性がどれだけ有るかどうかです。
頭で考えて判断するようなものではない。
考えると考えるだけ欲が出て来るので、
数字が欲しくなっていくのでしょう。
その先にはやすら木の家は無い。
凄くシンプルな世界です。