例えば、あなたが買う土地が、
50坪だとしたら、
どのような家を建てるのでしょうか?
また、その土地の間口が9mで、
奥行きが18mだとしたら、
どのような間取りになるのでしょうか?
さらに、その土地が南側接道だとしたら、
どのような暮らしをイメージしながら、
間取りや外観を決めていくでしょうか?
このような条件を持つ土地の場合、
一般的には2階建ての家が建ちます。
1階にはリビングダイニングキッチンと
水回りとタタミコーナーがあり、
2階には、寝室と子供部屋と納戸があるお家です。
そして、水回りを北に配置しつつ、
居室を可能な限り南に配置し、
2階には大きなベランダを設置し、
1階にはウッドデッキを設置します。
もちろん、南につくった居室には、
大きな窓をつくり、
南からの光をたっぷりと採りこみつつ、
ベランダやウッドデッキに
出られるようにするでしょう。
いかがでしょう?
果たして、開放的で日当たりがいい
南側接道の土地の良さを
ふんだんに生かした
住まいの出来上がりです!
ということに、なるのでしょうか?
果たして、想像通りの
明るくて開放的で、
居心地が住まいの出来上がりです!
ということになるでしょうか?
ならないですよね・・・
だって、外から丸見えに
なってしまいますもんね。
では、丸見えを隠す作業をしていきましょう。
まずは、外から見える大きな窓には、
全てカーテンをつけていきます。
でも、レースだけでは心もとないので、
遮光カーテンもにつけないといけませんね。
厳しい直射日光も
ガンガン入ってくるわけですしね。
結果、家の中が薄暗くなってしまい、
想像していた家と180度違う
家が出来上がってしまいます。
さらに余分なコストまで
かけたにもかかわらず、です。
ウッドデッキも丸見えでは
使いづらいですよね。
ですから、植栽や目隠しを
せざるを得なくなります。
あるいは、丸見えのまま放置し、
ずっと使わないまま飾りとして
放置するかの選択を
余儀なくされるというわけです。
ベランダで洗濯物を干すと
とってもよく乾きそうですよね。
でも、洗濯物も丸見えになってしまうため、
家の景観はそれだけで
台無しになってしまうと思いませんか?
また、干しに行くためにわざわざ上に上がり、
たたむために再び下に降りてきて、
最後は片付けるために、
また上に上がらなければいけないとしたら、
これって良い家事動線だと思いますか?
ですよね・・・
超非効率ですよね。
まだ、ありますよ!
このお家はとっても
片付けや掃除がしにくい家になってしまうんです。
その一番の理由は、
子供部屋がうまく活用出来ないからです。
親のそばに居たいのが子供だし、
ただでさえ片付けもしないのに、
さらにそれを上に持ってけって言っても、
持っていくわけないのが子供ですからね(笑)
で、リビングに何もかもが集まり、
常に散乱してしまうというわけです。
言われていると確かにと思う、
簡単な話だと思いませんか?
これらを要約すると、
明るくもなければ、開放的でもない、
そして、家事動線もよくなければ、
片付けや掃除もしにくい家を、
より高いコストをかけながら建てているのが、
一般的なお家というわけですね。
では、次回は、
この土地に建つ一般的じゃない家を
ご紹介させていただこうと思います。
こういったお家を常識だとするならば、
めっちゃ非常識だらけの家なので、
ぜひ楽しみにしていてくださいねっ!
おはようございます。
そしてメリークリスマス
エイジングハウスの沖浦です。
今日はクリスマスですね!
うちの子供は大学生と高校3年生のため
プレゼントもどんどん味気なくなってます。
今日はプランニングについてお話させていただきます。
家を建てる誰もが、
ほとんどの時間を過ごすリビングダイニングキッチンを
明るくて開放的な空間にしたいとお考えだと思います。
そして、そのために、
出来るだけリビングダイニングを広くつくり、
採光が確保出来る方位に大きな窓をつくり、
その窓の向こうにゆったりとした庭をつくりたいと
お考えなのではないでしょうか?
しかし、果たして、
この計画通りに出来上がった家は、
本当に明るいのでしょうか?
また、開放感溢れる空間となるのでしょうか?
もちろん、その答えは「No」です。
カーテンによって、
この全てを台無しにされてしまうからです・・・
まず、明るい空間にするためには、
窓から入ってくる光を遮らないようにしなければいけません。
そして、室内に入ってきた光を
拡散していかなくてはいけません。
それゆえ、視線を遮るためのカーテンを、
設置しないようにすることが、
そもそも明るい家にするために
絶対に欠かせない要素となります。
また、開放感が感じられるかどうかは、
もちろん、広さも関係ありますが、
それだけじゃなく、
空間に奥行きが感じられることも大切な要素となります。
つまり、視覚的に広がりが感じられるかどうかが重要である
ということですね。
鍵を握るのは「プライバシーの担保」
視線を遮るためのカーテンをしなくていいようにするには、
リビングダイニングを周囲から
丸見えにならないようにしなければいけません。
また、それと同時に、
リビングから続く庭も周囲から
丸見えにならないようにしなければいけません。
そして、これらが実現出来れば、
リビングにたくさんの光が射し込んでくるのですが、
今度は、その光を全体に拡散していかなくてはいけません。
それゆえ、壁紙をはじめとした室内に使う材料は、
基本的には白で統一することをオススメしています。
最も光の拡散効果があるのが白だからです。
また、より開放的にするために、
天井の高さだけを上げようとする方がいらっしゃいますが、
実は、天井の高さだけを上げても、
それほど開放感が上がるわけではないし、
ましてやカーテンが閉まりっぱなしの窓では、
わざわざ余分なコストを掛けてまで
そうする意味が全くないと言っても過言ではありません。
であれば、天井の高さと
ドアや窓の高さをそろえてあげる方が、
遥かに空間に奥行きが感じられるようになります。
視線が高い位置に向くし、
天井がずっと続いているように見えるし、
窓から入る光量も増えるし、
天井付近まで光が拡散し、
より明るい空間が実現出来るからです。
大切なことは、
実際暮らし出してからどのようになるのか?
ということを設計の段階で想像することです。
難しいことかもしれませんが、
想像してみることはとっても大切なことだし、
ここ最近は、CADを使って
プランの説明をしてくれることが
当たり前となっているはずなので、
近隣に建つ家などもCAD入力してもらった上で、
どのように光が入るのかや、
どのような眺めになるのかを見せていただくと、
よりイメージが湧くかと思います。
建ってしまってから「しまった!!」と思うのでは、
取り返しがつきません・・・
ですから、そんな後悔をしないようするためにも、
以上のことに留意しながら
間取りを考えていただければと思います。
こんにちは!エイジングハウスの沖浦です。
いよいよクリスマスが迫って来ていますが、
まったくそんな気がしないです!
子供の時のワクワクはどこにいったのでしょう?
本日は家づくりにとってすごく大切なお金のお話です。
消費税率アップとコロナ支援策を賢く活用しましょう!
2019年10月に、消費税率が8%から10%に
引き上げられましたが、
それに伴い住宅取得のための
支援策がしっかりと用意されているので、
むしろ増税前よりもお得に
家づくりができる可能性が高いです。
住宅ローン減税は、控除期間が3年延長され、
13年間で最大600万円の税金が戻ってきます。
これが、実は2020年9月30日までに契約された方が対象でした。
今回のコロナ対策の一環として、2021年9月30日までに
契約された方までを対象とする決定になりました。
また、グリーン住宅ポイントとZEHの補助金などを入れると、
家づくりするにあたってお金の面では
とんでもなく条件がいい時代です。
超低金利時代の住宅ローンも含めて、
このあたりも賢く利用しましょう。
なお、建築費や仲介手数料には消費税がかかりますが、
土地代には消費税がかかりません。
また個人間売買の住宅中古住宅についても
消費税はかかりません。
こんにちは。
エイジングハウスの沖浦です。
今日は神戸も寒波が来て最高気温でも9度と
今年もっとも寒い日となりました。
みなさま体にはくれぐれも注意してくださいね。
今回はインテリアについてお話させていただきます。
家づくりがどんどん仕上がっていくにつれて
「お部屋をステキにしたいけれど、
どこから手をつければいいかわからない」
お客様からそんなご相談をうけることが多くあります。
そんなときは「まず、スモールシーンからはじめてみてください」
とお話ししています。
スモールシーンとは、
たとえば「玄関」「棚の上」「ソファまわり」「洗面所」「トイレ」など、
部屋の中の小さく限られたエリアのこと。
家全体で考えるとむずかしいインテリアも、小さなスペースで考えれば、
じつはそれほどむずかしくなくなります。
今月はここ、来月はあそこ、と1つずつスモールシーンを
お気に入りのものでそろえていけば、
いつの間にかおしゃれな家になります。
「どのスモールシーンからスタートすればいいんですか?」
そんなふうに質問をいただいたら、
こうお聞きします。
「家に帰ったら、まずどのスペースで、何をしますか?」
今どうしているかだけでなく、「本当は本を読みたい」とか
「ちゃんとご飯を食べたい」など、
どんな暮らしをしたいか、でもかまいません。
もし、「帰ったらまずテレビを見る」暮らしなら、
ゆっくりくつろげるソファまわりから
スタートするのがオススメですし、
「帰った瞬間から ほっとしたい」という希望があるなら、
玄関からはじめるのもいいと思います。
エリアがはっきりと区切られた、
トイレや洗面所のような水まわりもスタートしやすい場所です。
スモールシーンで部屋づくりをするメリットは、
住みながら少しずつ 考えられること。
引っ越しと同時に家じゅうを完成させようとする方も
多いのですがもっとゆっくり、
お気に入りのものが見つかったら1つひとつ
そろえるくらいの気持ちでお部屋づくりを楽しんでください。
暮らしているうちに、
「ここに収納家具があったら便利だな」とか、
「テーブルはもっと窓辺がいいな」
などということもわかってきます。
スモールシーンごとに少しずつ部屋づくりをすれば、
本当に好きなもの、ぴったりのサイズのものをそろえられて、
お買い物の失敗も少なくなります。
それではまた。
家を買う時、多くの方が陥ってしまうのが、
“金銭感覚が麻痺してしまう”という現象です。
例えば、5万円という価格の買い物は、
日常生活においては、
安易に決断することが出来ない大きな買い物ですが、
なぜか家づくりをしている時には、
食後に頼むドリンクよりもあっさり決断してしまいます。
2000万円という買い物においては、
5万円はわずか0.25%という割合なのに対し、
800円のランチに200円のコーヒーをつけるとなると、
その割合が25%にもなってしまうんで、
割合的に考えると、
決して不思議なことじゃないんですけどね。
とはいえ、この相対思考は、
家にかかる費用だけじゃなく、
家に付随して掛かる費用についても
気持ちが寛大になってしまいやすくなるので、
家づくりをする時には、
しっかりと財布のヒモをしめるように
常時心掛けるようにすべきです。
そして、その財布のヒモをしっかりとしめるためにも、
家づくりはまずは資金計画から始めるべきなのですが、
間違えてはいけないのが資金計画のやり方です。
資金計画では、
最初にあなたの予算から設定するようにします。
家づくり全体に費やすことが出来る
総予算を把握しないことには、
土地や家や外構に一体どれだけの予算を
掛けるべきなのかが具体的に分からないからです。
もし、この順番を間違えてしまい、
具体的な資金計画が出来ていないまま
先に土地を買ってしまったり、
先に家の図面を描いてしまったりしたら、
予算オーバーを招く大きな原因となります。
また、そのしわ寄せが、
今後ずっとあなたの負担になり続けます。
そして、資金計画でもう1つ大切なことが、
“毎月の返済金額”です。
これも絶対に無理をしないようにすべきなのですが、
多くの方が現実的じゃない返済額で、
家づくりの予算を設定しがちです。
もちろん、その理由の大部分が、
住宅会社から、無理をしない返済額では、
家づくりをすることが出来ないと言われてしまうから、
だと思いますが、それを鵜呑みにしてしまい
安易に予算を上げないことが大切です。
家を持つと、固定資産税という税金が一生掛かるし、
火災保険にもずっと加入していかないといけないし、
自分自身で家のメンテナンスをしていかないといけないし、
光熱費も高くなってしまう可能性だってあるため、
アパート暮らしの現在よりも、
確実に負担が増えることになるからです。
それゆえ、無理のない予算で家づくりをするための、
土地や家や外構に対する現実的で合理的な考え方が、
家づくりに失敗しないためには、
絶対に欠かせない要素である、というわけですね。
家づくりの打ち合わせをしている時の注意点
これが冒頭で申し上げた点です。
日常では高いと感じる金額でも、
間違いなく家づくりでは高いと感じにくくなってしまいます。
結果、これぐらいなら・・
と、どんどん追加をしてしまいやすくなるのですが、
これも積み重なれば、
ずいぶんと大きな金額になってしまいます。
そして、それらが今後のあなたの負担になりかねません。
また、家づくりをする時には、
色んな会社の家を見に行ったり、
インターネットやSNSで色々と検索をすると思いますが、
これも予算を上げてしまう原因となります。
世の中に溢れている情報は、
基本プラスの要素ばかりですからね・・
夢が膨らみ、どんどん要望ばかりが増え、
家の理想が高くなってしまうということですね。
ですから、家づくりを進めていく上では、
マイナスとなる要素についても、
同時に考えられるようにしておくべきです。
どうしても叶えたいことが、
50万円高くなることだったとしたら、
優先順位が低いもので50万円削るようにする、
という風にです。
このように合理的に
予算のバランスが取れるようになれば、
家の予算が大きく狂ってしまうという
悲惨な事態を避けることが出来るようになるし、
最初に立てた資金計画どおりに
家づくりを完結しやすくなります。
ということで、金銭感覚が狂ってしまいやすい
家づくりで無理な負担をつくってしまわないためにも、
以上の点に注意しながら、
家づくりを進めていっていただければと思います。