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【Study】収納と建築コストの関係性

  • 【Study】収納と建築コストの関係性

建築コストが高止まりしている現在、

少しでもコストを抑えながら

家を建てるためには、

家の面積を抑えることが

欠かせない要素なのですが、

そのためには図面の見方を

知っておく必要があります。

 

というのも、

平面図(いわゆる間取り図)を

上からずっと眺めていると

部屋は狭いような気がしてくるし、

収納に至っては

少ないような気しかしないからです。

 

つまり、その不安から

本来縮めないといけないのに、

逆に広げてしまう可能性が

高くなってしまうんですよね。

で、限界ギリギリまで

ローンを組まざるを得なくなります。

 

そのため、今回は

図面の見方について

お伝えしていきたいと思います。

 

といっても

そんな大袈裟なことじゃなく

ただ単に、

実際そこに立っているつもりで

図面を見るようにしていただく

だけなんですけどね!

 

例えば、収納のポテンシャルは

「床面積」というよりは、


「壁面積」によって違ってくるのですが、

これを知らないまま家を建ててしまうと

単純に「床面積」だけを

増やそうとしてしまいます。

 

そして床面積を増やした代償として

建築コスト上昇のダメージを

モロに食うことになります。

2帖の収納を追加でつくれば、

単純に70〜80万円ほど

コストアップするという感じですね。

 

まー、2帖もの収納を追加でつくると

入り口をどこにつくるかでも

分量は変わってくるものの、

一般的には1段あたり2.93m

物が置けるようになるので、

仮に棚板を4枚設置したとしたら

5段トータルで14.65mも

物が置ける場所が増えるので

かなりな収納アップにはなるんですけどね。

 

これが「床面積」増加による

収納力アップという方法ですね。

 

一方で

「壁面積」を上手く使えば

コストを増やすことなく

先程の床面積アップと同等か

あるいはそれ以上に収納力を

アップさせることが出来ます。

 

例えば、6帖のお部屋は

長手方向が有効寸法で3m51cm、

短手方向で2m60cmの部屋ですが、

この短手方向に窓をつくらず

一面を壁にした場合、

この壁面全てを収納として

使うことが出来るようになります。

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つまり、1段あたり2m60cm

物が置けるようになるので、

先程の2帖の収納より少し劣るものの

ほぼ同等近く物が置ける

ということですね。

 

あるいは、

長手方向に棚を設置するとなると、

1段あたり3m51cm

物が置けるようになるので、

先程の2帖の収納以上に

物が置けるということですね。

 

もちろん、床面積は

全く増やしていないので、

コストアップも必要ありません。

 

とはいえ、この場合

部屋の中に棚を設置するため

部屋の有効寸法がその分小さくなるので、

それが嫌だという方も

いらっしゃるかもしれないし、

収納が丸見えになるので、

隠すために「扉をつけたい」となり、

そうなれば扉1枚あたり4万円ぐらいの

コストが必要になるので、

計12〜16万円はコストが

アップしてしまうんですけどね。

 

まー、それでも

わざわざ別で収納をつくるのに比べたら

ずいぶんと割安ですよね。

 

そして収納を考える上で

知っておいていただきたいことが

もう1つ。

 

それは、通り抜け動線や回遊動線は

「壁が有効に使えなくなる」

ということです。

 

つまり、床面積の割に

収納のポテンシャルが低くなる

というわけですね。

 

例えば

4帖のウォークインクローゼットは、

壁面積を有効に活用すれば

1段あたり7mもの棚を

設置することが出来るのですが、

仮にこの収納を

通り抜け出来るようにしてしまうと、

その分量が一気に半減してしまいます。

片側の壁しか使えなくなるからです。

 

要するに、

通り抜け動線にすると、

名目上は4帖収納があるんだけど、

実質は2帖分の収納しかないのと

同じになってしまう

というわけなんですよね。

 

そのため、個人的には

確かに利便性は上がるものの

本当に通り抜け動線にする必要があるのか?

を考えていただきたいと思っています。

 

わずか数歩でも

毎日のこととなれば大きい

という気持ちもよく分かります。

より使い勝手がいい家にしたい

という気持ちもよく分かります。

 

ですが、現在の建築費を考えると、

通り抜け動線にしたぐらいの

収納力でなんとかなるなら、

通り抜け動線をやめて

収納を2帖にした方がいい

というのが個人的な考え方です。

 

単純にそれだけで

コストを70〜80万円も

縮めることが出来るからです。

 

というわけなので、

これから家を建てようとお考えの方は、

こういった知識もお持ちになった上で

間取りを決めていって

いただけたらと思います。

 

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